提供:横瀬町

基本情報

水系荒川水系
種別一級河川
延長20.5km
流域面積74.8k㎡

歴史にも自然にも温泉にも触れられる川。

秩父エリアを流れる横瀬川は、横瀬町や秩父市を通って荒川へ合流する一級河川です。

荒川と合流する地点は、日本最古の流通貨幣「和同開珎」ゆかりの地域。「和銅」と呼ばれる自然銅が発見された場所で、採掘された跡が今でも残されています。

そんな日本の歩んできた歴史とも関係の深い横瀬川は、寺坂棚田や武甲温泉など、近隣に多くの観光スポットがある川。秩父の山々を筆頭とした豊かな自然に囲まれており、特に都会の疲れを癒したい人にもってこいの川と言えるかもしれません。

ワクワク要素がいっぱいの芦ヶ久保エリア。

横瀬川沿いのレジャー&観光スポットとして人気なのが、横瀬町の芦ヶ久保(あしがくぼ)エリア。

西武秩父線の芦ヶ久保駅近くには、「道の駅 果樹公園あしがくぼ」があります。秩父ならではの新鮮な野菜や横瀬町産紅茶を使ったソフトクリームなど、思わず笑みがこぼれるグルメがいっぱいの道の駅です。

さらにこの近隣には、横瀬川の河川敷を利用したバーベキュー場も。手ぶらで気軽に地元食材が味わえます(完全予約制)。豊かな自然の中、横瀬川の流れる音に癒されながらのバーベキューは、贅沢なひとときとなるのではないでしょうか。

そしてこの上流側にあるのが、渓流釣りができるスポット「あしがくぼ渓谷国際釣場」。ゴロゴロとした岩が多い釣り場で、川の水や緑とともに秩父の大自然を感じられますよ。

エサ釣り、毛針釣り(フライフィッシング可)、ルアー釣りが可能で、釣った魚は塩焼きにしていただくこともできます。「おふくろの味」が自慢の定食も充実している上にバーベキューも楽しめるという充実っぷりには驚きですね。

このように春夏秋のイメージが強い横瀬川のレジャーですが、実は冬もまた多くの人を魅了する川である、というのが横瀬川のすごさ!

毎年1月上旬〜2月下旬には、大迫力の幅200m高さ30mもの大きなつらら「あしがくぼの氷柱」が見られます。秩父三大氷柱の一つとして数えられ、近くを走る西武秩父線の電車との写真が撮影できるスポットとしても愛されています。

この氷柱は、毎年町民たちが沢水を蒔き山の斜面を利用してつくっているもの。夜にはライトアップもあり、その幻想的な姿を一目見ようと多くの観光客が現地を訪れます。

目に浮かぶのは、子どもたちがのびのびと過ごす姿。

提供:横瀬町

このように自然の豊かさとキレイな渓流を生かしたレジャー要素が強いのが、横瀬川の特徴。横瀬町ではこの良さを生かし、町民や観光客、そして子どもたちがより川に親しめる場を積極的につくり続けています。

横瀬川を挟むように整備された公園「ウォーターパーク・シラヤマ」がその代表例。「川の国埼玉はつらつプロジェクト」として、埼玉県と連携し2017年に遊歩道・階段・飛び石を整備しました。浅瀬でちゃぷちゃぷと足をつけての川遊びやバーベキューも楽しめるので、親子連れで賑わうスポットとして知られていますよ。

提供:横瀬町

さらに例年4〜5月頃には、5月5日の子どもの日に向けて「横瀬 鯉のぼりまつり」も実施。横瀬川に渡した4本のワイヤーロープに約180匹もの鯉のぼりが吊され、空を元気よく鯉のぼりが泳ぐ様子が見られる、秩父湯元武甲温泉エリアの春の風物詩です。

子どもたちが気軽に親しめる横瀬川。都心部では味わえない体験の数々が、多くの人を魅了し続けています。

これを読んだあなたにオススメ

【川のある町 埼玉】地球の水を使わせていただくという毎日の暮らし。川の水が綺麗なのにはワケがある。

「川のある町 埼玉」のリレー連載!

【びん沼川】川から沼、沼から川へ。人の手で姿を変えてきた旧荒川の流路