28回目を迎える歴史あるイベント

2022年2月5日(土)、各地域で河川の清掃や体験イベントなどに取り組む「川の国応援団」の研究成果や活動内容を発表する「川の再生交流会」が開催されました。
因みにこの「川の再生交流会」は、通算28回目を数える歴史あるイベントですが、今回は新型コロナウィルス感染拡大防止対策として、初のオンライン開催となりました。

イベント概要のご紹介

「川の再生交流会」

・主催:埼玉県
・協力:埼玉県河川環境団体連絡協議会

テーマ① コロナ禍において活動を続ける取組
埼玉河川環境団体連絡協議会「コロナに敗けない活動スタイルの構築」
比企自然学校「コロナ禍でイベントできず、カヌーの制作に注力」

テーマ② 企業又は他団体との協働事例
NPO法人共同生活推進協議会「企業、他団体、一般のかたとともに荒川清掃活動」

テーマ③ その他(通常の研究・活動発表等)
学校法人佐藤栄学園 栄東高等学校理科研究部「芝川の水質・清掃調査について過去2年間の考察」
合成洗剤をやめていのちと自然を守る埼玉連絡会「石けんの安全性やチラシの説明」
草加市カヌー協会草加パドラーズ「河川のスポーツ文化の普及、安心して暮らせる街づくり」
忍川の自然に親しむ会「忍川の美化活動・生き物調査」
埼玉県立久喜北陽高等学校理科部「青毛堀川や荒川上流における生態やマイクロプラスチックの調査」
立教新座高等学校生物部「黒目川の生物・水質調査結果」

川と自然を巡る多彩なテーマと活動

https://youtu.be/HMtbRFhb35A
大野知事による開会のご挨拶

初のオンライン開催ということで、未知数な部分も多い中のスタートとなりましたが、一般に広く参加を呼びかけ、埼玉県のホームページでも参加するためのリンクを公開していたこともあり、視聴参加者も徐々に増えていきました。

接続も万全。視聴参加者もある程度揃ったところで、リバサポを運営する埼玉県水環境課からの趣旨説明や進行の解説からイベントはスタート。

続いてリバサポTシャツを身に纏った埼玉県の大野元裕知事から開会のご挨拶。埼玉県が河川面積全国2位であること、川の国応援団が730団体を超えていること、そして、川や自然環境のことを考え、守っていこうという動きが広がっていることこそが「川の国埼玉」を支えていると、改めて語っていきました。

活動発表の様子。各団体がZoomの画面共有機能を使って、スライドや動画で発表を行っていきました。

そしてイベントは各団体が用意した動画やスライドを使った活動発表へ。発表したのは全部で9団体。任意団体、NPO法人のみならず、学校単位、部活単位での参加もあり、活動内容も年齢層もかなり幅広くバラエティ豊かなプログラムになりました。

リバサポもこの1年の活動を報告

参加団体に混ざってリバサポでも、この1年間の活動を報告。SNSやこの記事が掲載されているポータルサイトでの発信、さまざまな企業・団体とのマッチング事例を発表しました。

多彩な活動、多様な「川の再生」のかたちを可視化

今回のイベントで見えてきたこと。それは、「川の再生」という大きなテーマに対して、各団体のコンセプトや想い、取り組みの方法も実にさまざまであるということ。川と自然環境をどう楽しみ、どう守るのかを考え、調査や清掃を行い、その中で得た貴重な気づきや学びを、多角的に学べる場になりました。

また、埼玉県内の各地域で、さまざまな団体が多種多様な活動を通じ「川の再生」に取り組んでいること、コロナ禍でこれまで通りの活動が思うようにできない中、それぞれの団体がどんな配慮や工夫をしてきたのかも垣間見える有意義なイベントとなりました。

いつもとは違うオンライン開催とはなりましたが、最終的にはのべ200人以上に視聴参加していただき、これまでとは違う新しい盛り上がりが生まれたのではないでしょうか。配信や進行など、まだまだ改善点や課題も残されていますが、今後のさらなる活動へとつなげていきたいと思います。

※各団体の活動発表はこちら
https://youtube.com/playlist?list=PLab5v5Y_S7_50z8_4Kb0KnJWFdqcOTUrb

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