基本情報
水系 | 荒川水系 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 5.11km |
流域面積 | 20.28㎢ |
「笹目川(ささめがわ)」は、JR武蔵浦和駅近くのさいたま市南区白幡を起点とする荒川水系の一級河川。さいたま市、戸田市の住宅地を流れ、荒川に合流します。
昭和30年代の高度経済成長期以降、笹目川周辺の豊かな農地は、市街地・宅地化され、農業用排水路として活用していた笹目川は、昭和42年6月に治水上重要な一級河川となりました。
平成11年度に河川改修が完了。平成14年~平成22年には、菖蒲川・笹目川ルネッサンスⅡによる水環境改善により水質も改善されました。その結果、ウグイやオイカワ、ウナギなどの貴重な川魚をはじめ、コサギやカワセミなど清流で見られる野鳥も集まる河川となりました。
川沿いは整備も進んでいて、より身近に笹目川の魅力に触れることができます。
四季折々のみどころいっぱい
笹目川の沿川地域での春の見どころはやはり「桜並木」。東京外環自動車道の北側から、水辺公園橋を過ぎたあたりの笹目川沿いが特におすすめ。地元の方々がのんびりと楽しむ姿が印象的です。
夏には荒川で地域の一大風物詩である「戸田橋花火大会」が開催されるほか、秋には彩湖・道満グリーンパークで戸田市マラソン大会(戸田マラソンin彩湖)が行われるなど、多くの見どころがあります。
地域で支える~笹目川とことん活用連絡会~
笹目川の再生に向け戸田市民、関係団体、戸田市や埼玉県などとの協働で、平成24(2012)年度から取り組んだ「笹目川のまるごと再生プロジェクト」が平成27(2015)年度に完了。
笹目川の継続的な利活用や維持管理を推進しようと、平成28(2016)年度からは「笹目川とことん活用連絡会」が活動をスタートさせ、舟下りイベントや清掃イベントを通じて、さらなる環境向上と活用促進を進めています。
2023年6月には、清掃イベント「笹目川Let’s Pick Up!」を開催。楽しみながら清掃を行うことで川を身近に感じてもらうことを目的に、笹目川の清掃活動を実施しました。
当日は、船に乗って川の清掃活動を行った後、オリジナル缶バッジ作成や生物観察、水質テストを楽しみました。
秋の恒例イベントとして定着しているのが「笹目川秋フェスタ」。積極的な利活用のきっかけとすることを目的に、市内で活動する団体による「水辺のステージ」や、笹目川に生息する生き物を観察する「笹目川水族館」など、今回もさまざまな催しで盛り上がりを見せました。
地域と行政が一体となり取組を進めたことで、現在では住民の憩いの場として、貴重な自然空間に生まれ変わった、笹目川周辺にぜひお出かけしてみては。
■参考資料
笹目川のまるごと再生プロジェクトー戸田市「笹目川まるごと再生BOOK」 (https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/3839/sasamegawa-a4-2.pdf)
笹目川をとことん活用しましょう!(https://www.city.toda.saitama.jp/soshiki/414/kasen-tokoton.html)
2023清掃イベント「笹目川Let’s Pick Up!」の開催報告について(https://www.city.toda.saitama.jp/soshiki/414/kasen-pickup2023.html)
2023笹目川秋フェスタの開催報告について(https://www.city.toda.saitama.jp/soshiki/414/kasen-sasamefesta2023.html)