2023年10月17日~18日、今年も荒川で、清掃活動とダウンリバーレースを行う「ULTRA A70」が開催されました。今回で3回目の開催となるイベントです。
1日目は清掃活動、2日目はダウンリバーレースを実施。多くの人に川の魅力を発信しました。17日は、カヌーヴィレッジ長瀞などがリバークリーン(川の清掃活動)を開催。今回はSUP(サップ)とラフティングに分かれ、荒川を下りながら清掃活動を実施しました。前編では、ラフティングで参加し、ゴミ拾いを体験した「リバークリーン」の様子を振り返ります。
なんでこんなところに?きれいな川に潜むゴミたち
リバークリーンは、ラフティングやサップを体験しながら、荒川でゴミ拾いをする活動です。お昼過ぎ、カヌーヴィレッジ長瀞に参加者が集まってきました。担当者から説明を聞いたら、車に乗って荒川まで移動です。
荒川に到着したらラフティングの説明を受けます。説明をしてくれたのはリバーガイドの「ランボー」さん。ラフティングは激しい川の流れを下るアクティビティです。今回、ラフティング初挑戦。緊張していましたが、パドルの持ち方や漕ぎ方、注意事項など優しく教えてくれました。これなら初心者でも安心です。約7キロメートルを下りながらゴミ拾いを行います。
緑に囲まれ、とても美しい風景が広がります。景色を楽しみながらラフティングもできる、最高なアクティビティです。川も透き通っていて、とてもきれいな川に感じます。時折ゴミがありますが、数えるほどで、清掃活動が必要とは思えないきれいさです。
しかし、1つ目のゴミ拾いポイントに到着すると、ゴミが目立ちます。川の流れの影響で、ゴミがたまりやすいポイントがいくつかあるそうです。缶やペットボトル、ビン、ビニール袋…。その他にも大小さまざまなゴミがありました。川岸の草木に巻き付いてしまったことで、なかなか取れないゴミもありました。ここだけ見たらきれいな川とは言えない光景が広がります。
別のポイントでは、「なぜ?」と目を疑うものがたくさん。ドラム缶や釘の刺さった流木、冷蔵庫などが回収されました。みんなで力を合わせて、岸まで運びます。ドラム缶や冷蔵庫は危険なため、車が入れる付近まで運び、のちほど回収することにしました。
清掃活動で川を「気持ちよく使えるように」
ラフティングとゴミ拾いは約2時間行いました。ラフティング初体験でしたが満足です。一見きれいな上流の川にもこれだけ多くのゴミがあることを知る良い機会にもなりました。
カヌーヴィレッジ長瀞代表取締役の加藤康徳さんは「観光で来る人もたくさんいますので、皆さんが気持ちよく使えるような環境整備を目指しています」と話します。
一番多いゴミはペットボトルと述べ、「人が入れる場所にゴミが多く、人が入れないような場所にはゴミはあまり多くありません。人がいることによってゴミが出ていると感じます」と口にします。そして、「微力ながら続けていくことで、川を気持ちよく使えるようにしていきたいです」と力を込めました。
後編では、白熱のダウンリバーレースの模様を紹介いたします。