提供:東松山市

いよいよ2022年も残すところあとわずか。今年一年を振り返りつつ、気持ちを新たによい年を迎えたいですね。

そんな今こそピッタリのスポットが、岩室観音あたりから吉見観音にかけて続く約3.5kmのコース。昔から吉見観音にお参りする人々の巡礼路であったといわれています。
このコースには、願いごとが叶うとされる数多くの縁起の良いお地蔵様や寺社があり、「願いごとの道」といわれています。
さらに、ゴールの吉見観音も「願いごとが叶うお寺」として人気を博しているんです。

今回は、このスタート地点にある川を皮切りに「願いごとの道」のルートをご紹介!バタバタしがちな時期だからこそ、静かで自然豊かな場所へ出かけてみるのはいかがですか?

吉見町へ突入!「願いごとの道」の入口は橋

提供:東松山市

まずはスタート地点からご紹介。コースの入口には、市野川にかかる橋「市の川橋(いちのかわはし)」があります。

東松山市と吉見町をつなぐ橋・道路で、視界をさえぎるものもなく空も川も河川敷もよく見渡せるのがGOODポイント。気持ちよく季節の空気を感じられそうです。近隣には駐車場やトイレが設置されているため、車で近くまで来てここから歩きはじめるのもいいですね!歩行の際は、橋の片側にしか歩道がないのでご注意を。

ちなみにこの付近の市野川堤防では、春になると桜が咲き誇ります。年末年始の時期だけでなく、こうした別の魅力が見られる季節に訪れてみるのもオススメですよ。

さて、この橋を東松山市側から渡って左へ進むと……「岩室観音」が見えてきます。ここからどんどん「願いごとの道」の奥へと進んでいきましょう!

穴の数は100どころではない!?吉見百穴

提供:吉見町

進んだ先で姿を現すのは、かの有名な観光スポット「吉見百穴(よしみひゃくあな)」。古墳時代の末期(6世紀末~7世紀末)に造られた横穴墓群です。吉見町を代表する史跡で、大正12年には国の史跡に指定されました。

現在確認できている横穴の数は、なんと219基。明治20年に発掘調査が実施されましたが、わずかな写真と出土品を残すのみで、詳細な情報はほとんど残っていないんだそう。

提供:吉見町

さらにこの一部では、国指定天然記念物「ヒカリゴケ」が見られます。ヒカリゴケは、黄緑色の光を放っているように見える、コケ類の一種。

一般的に、ヒカリゴケが見られるのは中部以北の山地とされています。したがって、こうした関東平野に生育していることは植物学上極めて貴重!ヒカリゴケの生育には、一定の気温と湿度を保つ環境に恵まれることが必要とされ、吉見百穴の横穴墓内はこの条件に合っているんだとか。

どんな願いごとでも叶う?吉見観音

提供:吉見町

「願いごとの道」ゴール地点にあるのが、「岩殿山安楽寺(いわどのさん あんらくじ)」、通称「吉見観音(よしみかんのん)」です。今から約1200年前に、行基菩薩が観世音菩薩の像を彫って岩窟に納めたことがはじまりとされています。

また、ここは鎌倉時代のはじめに創設された「坂東三十三所」の十一番札所。「坂東三十三所」とは観音を祀る寺院である霊場をまわる「札所めぐり」のひとつで、「坂東」は足柄山や箱根の坂の東一帯を指します。他の札所は関東各地に点在し、三十三所をめぐる全行程は約1,300kmにおよぶそう。

提供:吉見町

なお、境内には本堂・三重塔・仁王門といった県指定文化財があります。これらは、戦乱による焼失を経て再建されたもの。中でも存在感のある三重塔は、約380年前の寛永年間に建築され、他の本堂・仁王門・大仏等より長い歴史を持ちます。

この吉見観音まで到達できれば、無事「願いごとの道」はゴール!道中には、ここで紹介できなかった他の寺社やお地蔵様もあるので、気になるところで足を止めながら散策してみてはいかがでしょうか。

◎スポット基本情報◎

―市の川橋―
▼住所
東松山市松本町/吉見町

―吉見百穴―
▼住所
吉見町大字北吉見324

▼アクセス
電車・バス:
「東松山駅」下車→川越観光バス「免許センター行」約5分→「百穴入口」下車徒歩約5分
「鴻巣駅」下車→川越観光バス「東松山駅行」約25分→「百穴入口」下車徒歩約5分

車:
「東松山IC」から鴻巣方面へ約5km/「川島IC」から東松山方面へ約8km/国道17号より鴻巣天神2丁目交差点から東松山方面へ約10km
駐車場あり

▼営業時間
8:30〜17:00 (入園は16:30まで)

▼入園料(通常料金)
中学生以上:300円
小学生:200円
小学生未満:無料

―吉見観音(岩殿山安楽寺)―
▼住所
吉見町大字御所374

▼アクセス
電車:「東松山駅」よりタクシーで約10分
車:「東松山IC」より約20分
駐車場あり:約100台

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