桜だけじゃない!一緒に「川&菜の花」も楽しもう。

少しずつ日も長くなり、春の気配が感じられる今日この頃。3月のニュースをにぎやかに彩るものと言えば……桜の開花情報ですよね!

埼玉県内には川沿いに植樹された桜も数多く存在し、リバサポの公式SNSでもたくさんの桜スポット情報をお届けしていく予定です。

今回はその中でも、「川×桜×菜の花」の3つを一度に楽しめるスペシャルな場所をご紹介!川のせせらぎを聞きながら、今しか見られない景色を堪能してみてはいかがでしょうか。

江戸時代から知られる名所「熊谷桜堤」。

はじめにご紹介するのは、熊谷市の荒川沿いにある「熊谷桜堤(くまがやさくらつつみ)」。日本さくら名所100選のひとつとされていて、荒川大橋付近から下流に向かう約2kmの間に、約500本のソメイヨシノが咲き誇ります。

桜の淡いピンクと、土手を覆う菜の花のイエローが織りなす光景は、まさに息をのむ美しさ!桜が散る頃には、土手一帯がピンクに染まる様子が見られます。また、ここにある桜の木のうち1本は、熊谷地方気象台における桜開花の標本木になっているんですよ。

見頃は3月下旬〜4月上旬。例年は「熊谷さくら祭」が開かれ、期間中はライトアップされた桜が楽しめます。今年も新型コロナウイルス対策をおこないながら開催される予定です。参加される方は、マスク着用など感染症対策を徹底したうえで楽しみましょう。

また、熊谷で桜を鑑賞するなら、一緒に見てもらいたいもうひとつのイチオシスポットがあります。それが「万平公園(まんぺいこうえん)」。

大正時代には、この万平公園周辺が熊谷堤とされ、上野から花見客向け臨時列車が運行されるほど大いに栄えていました。しかし大正の大火に遭い、その多くが焼失。現在は旧堤の一部が万平公園として桜と共に残されているんです。ぜひこちらも寄ってみてくださいね。

秋だけじゃなく春も見てほしい「巾着田」。

高麗川(こまがわ)の蛇行により長い年月をかけてつくられた約22ヘクタールの平地、「巾着田(きんちゃくだ)」。巾着のようなかたちからこの名で呼ばれるようになり、今では特に曼珠沙華(まんじゅしゃげ)群生地として知られています。

それゆえに秋の真っ赤なイメージが強い巾着田ですが……実は菜の花や桜でも多くの人を魅了しているんです!

堤には、約100本の立派なソメイヨシノがズラリ。この桜たちに囲まれ、菜の花が黄色い絨毯のような光景を生み出します。豊かな自然に恵まれた地域なので、空も広くてとっても開放的!思いっきり深呼吸したくなる癒しの空間です。

さらに……一部では白くて小さいイチリンソウやニリンソウも見られます。ひっそりと可憐に花を咲かせる様子を探してみるのも、きっと楽しいですよ!

巾着田での桜や菜の花の見頃は、4月上旬〜中旬。例年は、この時期に合わせて「巾着田春まつり」が開催されていますが、今年は残念ながら新型コロナウイルスの影響で中止に。現地で花々を鑑賞することは可能なので、感染対策をしながら訪れてみてください。

川とのハーモニーがたっぷり楽しめる「鷲宮」。

最後に紹介するのは、久喜市の鷲宮(わしみや)地区の青毛掘川(あおげぼりがわ)沿いです。

鷲宮神社近くの宮前橋から下流に向かう約2.7kmもの間を、河津桜の木が長く連なっています。見頃を迎える3月中旬頃には、土手に咲く菜の花と合わせて春の空気をたっぷり感じられるスポットなんですよ!

ここのオススメポイントは、何といっても「川とのハーモニーを最も楽しみやすい」ということ!

ここまで紹介してきた3スポットの中で最も川幅が狭く、気軽に上から川を眺められるコンパクトな橋が多い青毛掘川。印象的なビジュアルの橋もあるので、どこから見るかによっていろんな景色が楽しめます。

たとえば、桜並木のスタート地点である「宮前橋」は、朱色がパッと華やかな橋。ここから川を眺めると、閑静な家々と穏やかに流れる川、そして桜が咲く様子が一望できます。この橋自体も絵になる色彩なので、離れた位置から花々と一緒に写真を撮ってみてもいいかもしれません。

また、防護柵がそこまで高くない橋が多いので、より開けた景色が見られますよ。周辺状況に注意しながら、春の訪れを楽しんでみましょう。

ちなみに、この河津桜の並木道を企画・植樹したのは、鷲宮町商工会青年部の皆さんなんだとか。地域の方々を癒すステキな取り組みですよね。

春の訪れを知らせてくれる、桜と菜の花。太陽の光が当たりキラキラとゆらめく川の水面も、さらにその華やかさに輝きを添えてくれるはず。ぜひ今年の春は、「川×桜×菜の花」スポットを訪れてみてはいかがですか?

◎スポット基本情報◎

―熊谷桜堤―
▼住所
埼玉県熊谷市河原町

▼アクセス
電車:JR高崎線、秩父鉄道「熊谷駅」南口から徒歩5分
車:東松山ICから約15km

▼「令和4年熊谷さくら祭」開催日時
未定。最新情報はこちらをご確認ください。
熊谷市観光協会公式HP:https://www.oideyo-kumagaya.com/cate-info/
※菜の花は自生のため開花しないこともあります。

―巾着田―
▼住所
埼玉県日高市高麗本郷125-2

▼アクセス
電車:西武池袋線「高麗駅」から徒歩10分
車:狭山日高ICから約8km

―鷲宮―
▼住所
埼玉県久喜市鷲宮

▼アクセス
電車:東武鉄道伊勢崎線「鷲宮駅」から徒歩5分
車:久喜IC・加須ICより約15分

これを読んだあなたにオススメ

【リバーラブストーリー】うどんを食べて美化に貢献 “さくらうどん”新商品

環境と暮らしを守るエコ・クッキング

【リバーラブストーリー】志木市「カッパ伝説」を追え!~後編~