県川越県土整備事務所の呼びかけで近隣の住民・企業・団体が大集合!

 新河岸川放水路・びん沼川環境浄化運動は、昭和62年から36年続いている河川美化活動です。今年度も川越県土整備事務所の呼びかけで約620人が集まり、渋井水門(川越市)~南畑排水機場(富士見市)間の約3.5kmにわたる広範囲を一斉に清掃しました。

イベント概要

≪新河岸川放水路・びん沼川環境浄化運動≫
・日時:2023年6月25日(日)8:30~10:30
・参加者数:620名
・主催:県川越県土整備事務所
・参加団体:舟運・ふじみんの郷(川の国応援団)、公益財団法人埼玉県生態系保護協会ふじみ野支部(川の国応援団)、公益財団法人日本釣振興会埼玉県支部(リバサポ企業サポーター)、埼玉県南部漁業協同組合、建設業ボランティア、造園業ボランティア、測量設計業ボランティア、南畑地区第1町会・第5町会、川越市、富士見市、ふじみ野市、県河川砂防課、県河川環境課、県さいたま県土整備事務所、県生産振興課、県川越農林振興センター
・その他:新河岸川、びん沼川が流れる南畑地区では、毎年同日に別途約500人参加による一斉清掃も実施されています。

新河岸川放水路・びん沼川について

 初めに今回のイベントの会場である新河岸川放水路及びびん沼川について紹介します。
 新河岸川放水路は、新河岸川から分水し、びん沼川に合流する荒川水系の1.2kmの一級河川です。
 びん沼川は、さいたま市、川越市及び富士見市を流れる荒川水系の5.9kmの一級河川で、大正7年から昭和8年の荒川の大改修工事で切り離された、かつての荒川の流路です。新河岸川放水路を通じて新河岸川とつながっており、洪水時には新河岸川の水を南畑排水機場から荒川に排水しています。ヘラブナ、コイ、ブラックバスなどが生息し、多くの釣り人が訪れる場所です。
 びん沼川のほとりには、調節池としての機能も持つびん沼自然公園が整備されています。びん沼自然公園は、令和5年4月1日に、パークゴルフ場や富士山を眺望できる展望台・複合遊具、手ぶらで利用できるバーベキューやキャンプ場など、子どもから大人まで楽しめる公園にリニューアルされました。

清掃活動スタート!

 朝8:30、6班に分かれて集合場所に集まったボランティアたちが一斉に清掃活動を開始しました。

 天気は快晴。一斉にスタートした参加者たちは思い思いの方向に進んでごみを探します。

 草をかき分け、釣り人たちがパラソルを広げている合間を縫ってごみを拾っていきます。

 「暑いですね。」「こっちにたくさんごみがありますよ。」「どちらから参加されたのですか?」と参加者同士で自然に会話が生まれます。

特定外来生物(植物)・アレチウリの駆除

 川の国応援団でもある埼玉県生態系保護協会ふじみ野支部の皆さんは、清掃活動をしながら、途中で外来種のアレチウリを見つけると駆除をしていました。日頃からアレチウリの駆除をしているということで、手際よく抜き取っていきます。

水面の清掃もしっかりと!

 水面の清掃を担当するのは、南部漁協の皆さんです。ボート2艇を出し、水面に浮いたごみを回収します。南部漁協では、日頃から色々な河川でボートを使った清掃活動をしているとのこと。岸に戻ってくる頃には、ボートに積んだカゴがペットボトルや缶でいっぱいになっていました。

続々と集積場所に集められるごみ

 終了時間が近づいてくると、エリア内4か所に設けられた集積場にごみを持った参加者が集まってきます。
 燃えるごみ、ビン、缶、ペットボトル…と分別され、ごみ袋が次々と積まれていきます。中にはタイヤ等の大きなごみも。
 短時間でしたが、参加者が多かったため、たくさんのごみが回収されました。

清掃活動を終えてみての参加者の感想

初めて参加したという親子 「上尾市から来ました。びん沼川には2回ほど遊びに来たことがあり、自然豊かでいい場所だなと思っていました。きれいになった川で、このあと初めての釣りをして帰ります。」

建設業ボランティアの方 「人がたくさん訪れているわりにはきれいという印象でした。ただ、いざ回収してみるとこんなにたくさんごみがあり驚きました。大勢で清掃活動をするのは気持ちがよかったです。」

川越県土整備事務所長 「暑い中にもかかわらず、皆さんが協力的で大変ありがたかったです。河川環境は大切な財産。使う人も大切にしてほしいし、河川管理者としてもよい環境を守っていきたいです。」

日本釣振興会埼玉県支部の方 「今回は日本釣振興会埼玉県支部として11団体が集まりました。毎年参加していますが、今年は例年より全体的にごみが少ないように感じました。釣り人のマナーが向上してきているのだとしたら嬉しいです。一方でタイヤなどの不法投棄は多いように思いました。びん沼川は日本を代表する釣り場の一つで、ヘラブナの聖地とも呼ばれています。10月15日には、「水辺感謝の日※」の一斉清掃ということで日本釣振興会埼玉県支部が主催してびん沼川の清掃活動を行います。6月の新河岸川放水路・びん沼川環境浄化運動と合わせて年2回の清掃活動を継続することで、多くの人に愛される水辺を守っていきたいです。」

 釣り人をはじめ、多くの人から愛されている新河岸川放水路・びん沼川。近隣の町内会や企業・団体の皆様との連携により、長年にわたって豊かな環境が守られてきました。こうした連携の取組が今後も続いていくといいですね!

水辺感謝の日:平成6年、日頃釣りを楽しんでいる水辺の環境に感謝し、自然と共存できる釣り場づくりを目指して「水辺感謝の日」が設けられました。以来毎年10月第3日曜日を「水辺感謝の日」とし、全国で毎年約15,000人の釣り人が150ヶ所近くの釣り場の清掃活動に参加をしています。(公益財団法人日本釣振興会HPより引用)

関連リンク

○公益財団法人埼玉県生態系保護協会 http://www.eco-saitama.or.jp/index.html

○公益財団法人日本釣振興会埼玉県支部 https://jsa-saitama.org/

これを読んだあなたにオススメ

【イベントレポート】ユニークないかだで柳瀬川を下る!「第32回やなせ川いかだラリー」

【コスモス】秋を味わう!川沿いサイクリングコース

【びん沼川】川から沼、沼から川へ。人の手で姿を変えてきた旧荒川の流路