皆さんは、埼玉県の「自然沼」と言えば、どこを思い浮かべますか。県内最大の自然沼は、川越市にある「伊佐沼」。そして県内2番目の大きさが誇るのが、白岡市にある「柴山沼」です。

今回は、「柴山沼」がある白岡市西部の大山地域を盛り上げようと活動している任意団体「大山地域元気会議(岡安学会長)」が地元の「柴山沼」で5月27日(土)に実施した、水辺活用による地域活性化イベント「ミズベリングin柴山沼」の様子をご紹介します。

イベント概要

日  時2023年5月27日(土) 10:00~14:00
会  場白岡市柴山沼北側広場
(埼玉県白岡市柴山および荒井新田地内)
主  催大山地域元気会議
共  催白岡市、白岡市観光協会、白岡市商工会
協  力野田関宿カヌークラブ、日本釣振興会埼玉県支部

元荒川の浸食作用で出来た「柴山沼」

白岡市大山地区のほぼ中央に位置する「柴山沼」。柴山沼を管理する白岡市によると、元荒川の氾濫や浸食作用によって形成された河川の痕跡として生まれたそうです。

面積は12.5ヘクタール、水深は約8メートルで、県内の自然沼としては、川越市の伊佐沼に次ぐ広さを誇ります。また周辺の水田への灌漑用水としても利用されています。

現在は1992年(平成4年)から始まった、県の水環境保全事業によるビオトープ(生態系の保全・復元)などの整備で、より市民に親しみやすい沼になっているほか、釣り場としても楽しめるなど、年間を通じて多くの人が訪れています。

提供・大山地域元気会議

地域住民の力で、大山地域を元気に

今回のイベントを主催した「大山地域元気会議」は、2019年3月に設立。大山地域は、白岡市内でも他の地域に比べて、人口減少や高齢化が顕著に現れているそうです。

そこで将来的に活力ある地域社会に向けて、地元の活性化や生活利便性の向上を図り、定住人口の確保を目指すとともに、市内外からの交流人口の増加を目指しています。

昨年は、「MARSHE de MIZBERING in 柴山沼」という名称で、イベントを初開催。約500人の来場者が訪れました。今回はその後継イベントとして、白岡市や白岡市観光観光協会、白岡市商工会などと共催。野田関宿カヌークラブや日本釣振興会埼玉県支部などの協力を得て、名称を新たに「ミズベリングin柴山沼」として開催しました。

ドキドキワクワクの「カヌー体験」

晴天に恵まれたイベント当日。「カヌー体験」では、インストラクターからパドリングのレクチャーを受けた後、ライフジャケットを身にまとい、カヌーへいざライド!

幅広い世代の方々が、「気持ち良い」や「楽しい」など歓声を上げながら、水辺のアクティビティを楽しんでいました。柴山沼の水面にカヌーがひしめく光景は、観光資源としての可能性を感じさせる水辺アクティビティの魅力が伝わってきました。

当日は約600人の来場者が参加。日本釣振興会埼玉県支部の「釣りゲーム」イベントや、柴山沼の北側広場に地元商工業者によるマルシェ、地域の農家が育てた新鮮な地場野菜の販売など様々な催しを通じて、柴山沼を舞台に水辺を楽しみ、地元の方々との交流が生まれていました。

「イベントが続いて」「大山地域に住んでみて」

大山地域元気会議の福田慎太郎さんは、「白岡市の新たな観光資源を探ろうと、昨年初めて柴山沼を活用したイベントを開催しました。今年も継続事業として実施しましたが、参加した皆様が笑顔だったのが印象的でした」と振り返ります。

「海なし県・埼玉ですが、柴山沼という大きな沼がこの地域にはあって、その場所で体験を通じて知ってもらうことで、大山地域に魅力を感じてもらえたら」。

参加した大山小学校の福田大和くん(10)は「こういうイベントが続いてほしい。自然豊かな柴山沼に、多くの人が遊びに来てほしい」と目を輝かせます。森田凌央くん(10)は「大山地域に住んでみてほしい。魅力がいっぱいあるんです!」と、熱い“大山愛”を伝えてくれました。

今後も大山地域元気会議では、様々なイベントを企画・開催して、積極的に情報発信することで、大山地域の活性化と魅力ある街づくりを目指していきます。

提供・大山地域元気会議

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