高校生とリバサポのコラボ企画が始動!
リバサポ始動から1年以上が経った今、リバサポの魅力をもっといろいろな方に知ってもらいたい!そんな想いで、2022年冬にリバサポの特別プロジェクトを発足。川に関する活動に取り組む川の国応援団の「立教新座高等学校 生物部」に、リバサポの新ポスター制作協力を依頼しました。
今回はその制作にあたり、リバサポのプロジェクトメンバーと共同で2日間のワークショップを実施。10名の生徒さんたちは、コンセプトやキャッチコピー、デザインの考え方のレクチャーを受けながら、ポスターづくりのもととなる2種類のラフ案をつくりました。
さらに最終的には、この案を踏まえてリバサポプロジェクトメンバーが完成版のポスターを制作。既存のポスターとは違った切り口のポスターができあがりました!今回はこのワークショップの様子や最終案にたどりつくまでの軌跡をレポートします。
ワークショップ概要
『埼玉の川の魅力を伝えよう コラボポスター制作プロジェクト』
・日程:2022年12月14日(水)・20日(火)
・場所:立教新座高等学校 生物実験室
・参加者:立教新座高等学校 生物部、埼玉県庁水環境課、リバサポプロジェクトメンバー(SCHEMA橋本・倉橋、Rockaku森田・菅原)
《DAY1》ポスターコンセプトをつくってみよう!
ワークショップの舞台は、新座市にある立教新座高等学校の校舎。水槽や標本の並ぶ生物実験室に生物部メンバーが集まり、机を囲んでの特別授業がスタートします。
はじめはリバサポ側のメンバーの紹介や今回の趣旨共有から。リバサポマガジン編集長のRockaku森田さんによるレクチャーを経て、最初のワークに取りかかります。
ワークは2チームに分かれて実施。まずはリバサポ発足時につくられたポスターについて、付箋を用いて「いいね出し」「ダメ出し」をしていきます。ポスター上に、レイアウトや言葉のチョイス、並べられた写真など、あらゆる側面に対しての鋭い意見が次々と貼られていきました。
ベースのポスターは「リバサポというものが始まったこと」を告知する目的でつくられたもので情報が削ぎ落とされており、もっと「リバサポとは何なのかを明確化してほしい」などの声が多く挙がりました。
次はこの「いいね出し」「ダメ出し」を踏まえ、今度は実際に自分たちでポスター案を生み出していくフェーズへ。まずはポスターのコンセプトを決めるため、下の構文にのっとって各チームの方向性を定めていきます。
さまざまな方向性が考えられるからこそ、誰に向けて何を伝えればよいかを決めるのはなかなかハード。悩みながらも複数の意見をシートに書き出す生徒さんたちの表情は、真剣そのものです。
個人個人で書き記した意見をもとにチームとしての意見を集約し、一旦1日目は終了。ここで定めたコンセプトをもとに、2日目のワークショップでより具体的なポスター案を練っていきます。
《DAY2》具体的なポスターラフ案をつくろう!
2日目は各チームのコンセプト案を振り返りながら、ポスター案に落とし込むための考え方のレクチャーから始まりました。リバサポマガジン・SNS担当のRockaku菅原さんからキャッチコピーの基礎知識、デザイン担当のSCHEMA倉橋さんからデザインの考え方が伝えられ、メインのワークへ移ります。
この日のワークは、コンセプトからポスターのラフ案をつくること。最終的にデザイナーが1枚の完成物にするためのベース案を、パワーポイントデータで制作していきました。
どこまでの情報を組み込むか、どんな言葉を入れるか、画像はどんなものをどんなレイアウトで入れるのか……考えなければならないことは盛りだくさん。チームそれぞれ、話し合いが白熱します。
チームA[もっちゃんサポチーム]は最終的にキャッチコピーを2つ制作。最後までどちらを選ぶかの話し合いを重ね、「川は欲張りだ。」をメインに据えることに。さらに写真で、さまざまな方に広く「川でできることの多様性」を伝えていくラフ案に落とし込みました。
チームB[しゅんちゃんチーム]は、特にメインのコピー制作や写真のレイアウトの設計に注力。「海無し県だけれど、近くに川がたくさんありいろんな水遊びが気軽に楽しめること」を、写真の入れ方でより印象づけられるよう工夫を凝らしました。
最後にはチームごとに完成ラフ案を発表。「川でのアクティビティ」の充実度や楽しさが伝えられる写真を用いるところは共通しつつ、キャッチコピーは異なる方向性の案が記されていました。
こうして約1時間半のワークを終え、ラフ案完成にこぎつけた2チーム。無事ワークショップはこれにて終了です!最後に、取り組んでみた感想を各チーム代表者と顧問の和泉先生にうかがいました。
A[もっちゃんサポチーム]
途中で2案になりましたが、そこから話し合いをしながらこの案にたどりつけました。2日間の経験を今後も生かしていきたいと思います。
B[しゅんちゃんチーム]
普段から何気なく見ていた掲示物や広告にはこういう狙いがあったのか!といったいろいろな視点が学べました。
[立教新座高校 生物部顧問 和泉先生]
部員たちが興味をもって参加してくれてよかったです。普段の部活動とは違った議論ができたようで、部員達の多種多様な意見や姿が見られて新鮮でした。教員も含めて良い経験ができました。
ラフ案から完成版のポスターができた!
完成したポスターはこちら!ラフ案をベースにポスターデータ制作を担当した、リバサポプロジェクトメンバーのコメントも添えてご紹介します。
A[もっちゃんサポチーム]
▼プロジェクトメンバーより
キャッチーでインパクトのあるコピーを最大限目立たせ、「何でもできてしまう!」ということが伝わるように、躍動感のあるワンパクな写真をチョイス。ジャンプしている子どもは最前面に出して前後関係をはっきりとさせ、平面的ではなく躍動感を強めに演出しています。また、メインのキャッチコピーが惹きつける役割を果たしてくれるので、見てくれた人がさらに理解を深められるよう「欲張りとは?」を紐解くサブコピーを追加しました。
B[しゅんちゃんチーム]
▼プロジェクトメンバーより
シンプルでストレートに伝わりやすいコピーを背景のさまざまなレジャー写真と組み合わせて表現しました。文字はレジャーのアクティビティ感を出すために少し荒っぽい加工を施して、背景写真と合わせて動きを持たせるために少し斜めに配置しています。また、写真に写っているスポット名を記載したいという意見を生かし、見た人の「行ってみたい!」という気持ちにこたえられるポスターに仕上げました。
2案とも無事かたちになり、実物ポスターも完成!リバサポプロジェクトメンバーとしても気づきの多いワークショップになりました。
このポスターは、県庁やリバサポ企業サポーターの事務所などに掲出し、リバサポの魅力発信に活用していきます。このポスターを目にした際には、ぜひじっくり見てみてくださいね。