本業を超え、社会に貢献する方法を模索して
2022年2月26日、晴天のなか大成功に終わった第3回『FG Plogging(プロギング)』。
イベント終了後、主催である古郡建設株式会社の古郡栄一社長と本イベント担当でデザインマネジメント部の渡辺文昭さんに、プロギングをはじめたきっかけやSDGs・川の国応援団の活動への想い、今後の展望などについてお話をうかがいました。
(イベントの様子はコチラからご覧ください!)
―3回目の開催にして、初の埼玉県水環境課とのコラボレーション企画でした。無事イベントを終えての感想をお聞かせください。
古郡社長:ちょうど、これからさまざまな方とパートナーシップを組みながらプロギング活動を広げていきたいと思っていたところでしたので、埼玉県の方々が参加してくださって率直にとても嬉しいです。
渡辺さん:これまでは古郡建設とグループ会社のスタッフだけで取り組んでいました。今回は過去最高の人数でワイワイ楽しめたので、開催できて非常に良かったと思います。特に、過去2回の反省を踏まえてスピードをゆっくりめに調整したことが功を奏し、「1・2回目より気持ちよく走れて楽しめた」という声が多く聞けて安心しました。
―建設関係の本事業とは別に、SDGs活動に力を入れていらっしゃる古郡建設さん。こうした取り組みをはじめた経緯を教えてください。
古郡社長:2020年末頃、今後の方針を検討する中で「心の底からやりたいこととは何か」を考えてみたんです。行き着いた答えは、本業も大切にしながら「より広い視点で多くの人々や社会に意味のあることに取り組みたい」ということでした。そこで、考え方の近いSDGsに本腰を入れて取り組んでみることにしたんです。2021年1月にスタートし、今は2年目に入りました。
渡辺さん:プロギングをはじめとしたSDGs活動や、社員の健康を推進する健康経営の取り組みは、会社の未来を考えるプロジェクトのブランディングチームと、それを推進する専属部署のデザインマネジメント部が担当しています。月1回程度集まって話し合いながら、ときに社長からも課題をいただきつつ、企画を練って具現化しています。
―今回、プロギングというイベント開催を企画した経緯は何だったのでしょうか?
渡辺さん:コロナウイルスの関係で、深谷市の「ふかやシティハーフマラソン」が中止になったのがきっかけ。代わりに何かをやりたいとブランディングチームで考える中で、「どうせなら走りながらゴミ拾いも一緒にやっちゃおう」という案が出てきたんです。実はまだこの段階では「プロギング」という言葉は知らず、調べていくうちにスウェーデン発祥のカッコイイ名前に行き着きました。
古郡社長:コロナ禍でスタッフの運動不足も懸念されており、「地域の環境改善」と「スタッフの健康増進」と「スタッフのコミュニケーションの活性化」の3つを同時に叶えられるということで、とてもいい案だと思いました。
渡辺さん:いつも何かを企画をする際は、こうして一石二鳥、三鳥あるものを選ぶようにしていますね。
―今回コースで通ったように、唐沢川や福川が本社にすぐ近くを流れています。古郡建設にとって川とはどのような存在ですか?
古郡社長:弊社の発祥は、深谷市高島という利根川のすぐ近くのエリアです。創業した大正時代には今ほど治水対策がなされておらず、しばしば川が氾濫し災害が起こっていました。そのとき、弊社はその災害復旧の面で川と深い関わりがあったんです。現在も、近所の唐沢川や福川はスタッフがいつも通勤時に目にする川ですし、とても身近な存在だといえます。
渡辺さん:私はもともと25年間、土木の現場監督をやっていたんです。そのキャリアの15年以上は、堤防をつくったり災害復旧をおこなったりという、川にまつわる業務が中心でした。こういった面で、川沿いでの清掃活動は非常に自然な流れ。「川の国応援団」に加入したのも、川との深い関わりやロードサポート(ボランティアでおこなう埼玉県管理道路の清掃美化活動)で埼玉県とのつながりがあったことが理由です。
―今後、このプロギングの活動はどのように展開していきたいと考えていますか?
渡辺さん:他の企業さんに声をかけて一緒に開催してみる、埼玉県の別の課の皆さんともやってみる、といった広がりを持てたらと思っています。ぜひ、場所や業界の近さに関係なく、興味のある方と手を組んでいきたいですね。以前は私たちも、熊谷市で民間企業が実施した清掃活動へ手伝いにいきましたし、市内外・県内外問わずつながっていけたらと思います。そして、プロギングに参加した人たちが、自分の生活地域で展開し、この活動を広げてもらえたら嬉しいですね!
古郡社長:こうした活動をしていると、これまで全くつながりのなかった企業さんからお問い合わせをいただくこともあるんです。どんどん輪が広がっていったらいいですよね。
渡辺さん:まわりまわって、一緒にお仕事ができたり、地元の子どもたちに「こういう会社っていいな」と思ってもらえたりしたら、とても嬉しいです。
―これからの活躍も期待しています!ありがとうございました。