リバサポのマッチングから連携が始まり、水辺の賑わいづくりのイベントへ

 主催者同士の連携は、2年前(令和3年度)に明治安田生命保険相互会社がNPO法人セイライビリティ越谷に、車椅子利用者がハンザディンギー(ユニバーサルデザインのヨット)に乗るための乗降用リフトを寄贈したところから始まりました。
 それ以降、何度も連携してハンザディンギー体験イベントを企画。今回はもっと多くの人に水辺に親しんでもらおうと体験会の規模を拡大し、マルシェも同時開催するイベントが実施されました。

イベント概要

≪越谷セーリングフェスティバル≫
・日時:2023年10月14日(土)9:00~16:00
・場所:大相模調節池 北湖指定エリア
・主催:明治安田生命保険相互会社(リバサポ企業サポーター)、NPO法人セイライビリティ越谷(川の国応援団)
・後援:埼玉県、越谷市、越谷市観光協会、松伏町B&G海洋センター

賑わいを提供する様々なキッチンカー

イベントの様子を紹介していきます。まずはキッチンカーの御紹介です。

チュロス・ポップコーンを販売するイベント屋さん「パインド」(リバサポ企業サポーター)、串焼き・和牛メンチ・オムライスを販売する居酒屋「穂思」、カレー・アサイードリンクを販売する「アウトドア酒場キャンプ」、串焼き・焼きそば・ポテトを販売する「道楽」、ハンバーガーを販売する「パブリックバーガー」、ハンドメイドのアクセサリーを販売する「カフェ マル」、焼き鳥や上尾串ぎょうざを販売する「くれないの豚」、からあげを販売する「からあげの匠」という個性豊かな8つのお店が出店しました。
カラフルな色のキッチンカーが並んでいると、散歩に来た人の目にも留まります。

ワークショップ「ジャグバンド楽器を作って、演奏しよう!」

リバサポ企業サポーターのユウグレ・ウォータルー・ジャグバンドの皆さんは、バンドの生演奏と「ジャグバンド楽器を作って、演奏しよう!」というワークショップを開催しました。

ジャグバンドとは100年以上昔、アメリカの黒人文化から生まれた音楽のこと。楽器を買うのが大変な生活の中、洗濯板やタライ、スプーンなどの日用品を楽器に変えて音楽を楽しんでいたといいます。
今回そんな見慣れぬジャグバンドの楽器を実際に作って、さらに、その楽器を使ってバンドと一緒にライブもやっちゃおうという企画を実施。
「どんな楽器が出来るのか、どんな音が出るのか、やってみなけりゃわからない!」ということで、参加者が金網やタライを使って思い思いに楽器を作っていきます。
色々な日用品を叩いてみたり、こすってみたり、紐を張って弾いてみたり。お気に入りの音を探します。

楽器ができたら音を出す練習です。

最後はユウグレ・ウォータルー・ジャグバンドの皆さんと一緒に演奏です。
恥ずかしがりながらも何人かが参加しました。
演奏を見ている人たちも楽しそうです。音楽が流れると一気に会場が賑やかになります。

メインイベント!「ハンザディンギー体験」

今回のイベントのメイン、ハンザディンギー体験の様子を御紹介します。
おおよそ、親子約50組、100名の方に参加いただきました。

体験に申し込んだ親子は、順番になるとライフジャケットを着用して桟橋に案内されます。
操縦方法のレクチャーを受けた後、桟橋に着けられたカラフルなハンザディンギーに乗り込みます。乗り込むときは少し揺れますが、座ってみると驚くほど安定しています。
その安定性の秘密は船の底に吊り下げられた重り。この重りのお陰でちょっとやそっとでは転覆しません。

操縦方法もシンプルです。帆についている紐を引っ張ったり緩めたりして帆の張り具合を調整したら、あとは帆の根本にあるバーを曲がりたい方向に傾けて舵を切るだけ。
風に合わせて小まめに帆の張り具合を調整するには技術が要りますが、事前にスタッフの方がいい具合に調整してくれているので今回はあまり触らなくても大丈夫です。

帆に風を受けて水面を進むととても気持ちがいいです。

公園側から大相模調節池を見るのと、大相模調節池の上から公園を見るのとでは違う景色が広がります。

体験した親子は、「初めて乗りましたが、とても楽しかったです。モーターなどが付いていなくても結構進むものなのだと驚きました。水面を吹き抜ける風が気持ち良く、よい経験になりました。」と話していました。

FM NACK5の皆さんがラジオ番組「ディスカバー彩の国」の取材で訪れており、パーソナリティの保井ひろゆきさんもハンザディンギー体験をされていました。
色々なアクティビティを経験されている保井さんもハンザディンギーに乗るのは初めてだったようです!

主催者の想い

主催者である明治安田生命保険相互会社埼玉本部の田中推進役は、「こうして生まれた賑わいが、水辺や川との共生に繋がると信じて、これからも継続して川の取組に関わっていきたいです。水辺との関わりを埼玉県の皆さんに是非感じてほしいと思っています。」と話していました。

NPO法人セイライビリティ越谷の久川代表は、「年齢・性別・経験に関係なく、障がいのある方も含めて誰でも参加できる、セーリングを中心とした地域に密着したレクリエーション・プログラムを開発し、実施することでインクルーシブな社会を築きたい。それが私たちの目標です。今日はたくさんの親子に体験してもらうことができました。今の世は親子のコミュニケーションが減ってきていると言われているので、親子のつながりを強くする機会になっていれば嬉しいです。」と話していました。

お二人とも立場は違えども、熱い想いを持って、多くの人たちに水辺に親しむ場を提供しようとされていました。

リバサポを通じて生まれた2者の連携がこれからも続いていくことを願っています。

【関連リンク】

○NPO法人セイライビリティ越谷
https://sailabilitykoshigaya.blog.jp/

〇明治安田生命保険相互会社
https://www.meijiyasuda.co.jp/

〇ユウグレ・ウォータルー・ジャグバンド
https://yuglet.net/

これを読んだあなたにオススメ

【イベントレポート】川について情報交換!川の再生交流会2024を開催

【イベントレポート】トップアスリートが指導!戸田でローイングクリニック開催

【イベントレポート】「川に愛着を持って」白熱のダウンリバーレース! ULTRA A70後編