リバサポマッチング企画として、2021年6月に埼玉県日高市の高麗川沿いでイベントが開催されました。
2021年5月のオープンを機に、新しい取り組みをしたいと考えていた「CAWAZ base」。本企画は、そこへリバサポコーディネーターが川辺での過ごし方を体験してもらえるイベントを提案し、開催にいたったものです。さらに、よりワーケーション要素を打ち出したイベントへと昇華させるため、「リラクゼーションサロンゆきき」とのマッチングを実施。
この記事では、イベントの様子や開催後の感想、マッチングを通じて見えてきた今後の展望などについてお伝えしていきます。

マッチング企業サポーター紹介

《CAWAZ base》
高麗川沿いのコワーキングスペース×古民家カフェ。
”働き方”と”遊び“を融合させた大人の基地として、2021年5月にグランドオープン。

《ゆきき》
川越市にある“泊まれるリラクゼーションサロン”。
もみほぐしは、臨床検査技師として活躍してきたセラピストが担当。

  • 住所:〒350-0062 埼玉県川越市元町1丁目8-8
  • 予約受付時間: 11:00~19:00
  • 代表者:岸 善昭・HP:https://yu-kiki.com

イベント概要

川辺でのワーケーションイベント。CAWAZ baseで自由にお仕事をしながら、ゆききのもみほぐしやテントサウナの体験が可能。川辺でのワーケーションという新たなスタイルを味わいながら、県職員やリバサポスタッフに事業相談もできるという形式がとられました。

  • 日時:6月30日(水) 13:00~15:00
  • 場所:CAWAZ base(高麗川沿い/高麗駅から徒歩15分)
  • 参加者数:20名(新型コロナウイルス感染症対策を講じ、人数を制限して実施しました)
  • 参加費:無料(1ドリンクオーダー制)

イベント当日の様子

梅雨空の中、11時にCAWAZ baseがオープン。徐々に参加者が集まり、心配されていた雨に降られることなく無事13時にイベントがスタートしました。

リバサポコーディネーターの橋本さんの挨拶に続き、県リバサポ担当の佐々木さんは「川に興味をもってもらいたいとスタートしたプロジェクト。個人・団体・企業サポーターの皆さんと一緒に盛り上げていきたいと思います」と挨拶。CAWAZ base代表の北川さんとゆきき代表の岸さんの紹介後、各々が自由に過ごすワーケーションタイムへシフトしていきました。

カフェ店内では、北川さんが注文されたコーヒーを一杯ずつ丁寧にドリップ。「起業したいと考えているんですが……」という相談なども受けながら、新たに出会った方々との会話を楽しんでいました。豊かなコーヒーの香りに包まれて、参加者たちは各々のスタイルでお仕事に向き合います。

一方、屋外のコワーキングデッキに設置されたゆききリラクゼーションスペースでは、10分1,000円のもみほぐし体験がおこなわれていました。ベッドに寝転がると、そこには視界いっぱいに広がる木々と空が。川の流れる音や鳥たちの声、自然の香りを堪能しながらゆったりと施術が受けられ、参加者たちは満足感にあふれていました。

社員の皆さんと一緒に参加された方は「社内の普段のやりとりは、コロナの関係もありSlackなどのチャットツールがほとんど。わざわざこうしたイベントがないと直接顔を見て話す機会もないので、とても良いきっかけになりました」と、会社としてもこのイベントを最大限に生かされていらっしゃいました。

他にも「まちづくりのヒントを探しに来ました」「川がとても好きで、色んな川を回って楽しんでいます」など、さまざまな事業をやられている方や想いを持った方が集結。皆さん、マスク越しでもわかるほど晴れやかな表情で貴重な時間を満喫していたようです。

イベントも終盤にさしかかり、屋外に設置されたテントサウナからは何やら楽しそうな笑い声が。「サウナに入って、そのまま川にドボン。一度この気持ちよさを知ってしまったら、もうどハマりしてしまって。2回目に行ってきます!」とはしゃぐ、大人たちの姿がありました。

イベント自体は15時に終了。その後も閉店まではCAWAZ baseのカフェ店内や屋外エリア、高麗川を自由に活用することができ、参加者・主催者ともにそれぞれが思い思いの時間を過ごしていました。

イベントを終えて

無事イベントを終え、安堵の表情も浮かぶ運営担当の皆さん。最後に、企業サポーターそれぞれの代表のお二人、そしてリバサポ担当の県職員にお話をうかがいました。

―初めての「ゆきき」さんとのコラボイベント。終了した今の率直な感想をお聞かせください。

CAWAZ base代表 北川さん(以下 北川) 今回のイベントは、どのような方が来てどのような反響があるかが想定できず、トライアルとしての要素が大きいものでした。それにも関わらず、予想をはるかに上回る人数が集まり、普段の営業とは違うエネルギッシュな雰囲気になったことに大変驚いています。川での事業、コワーキング事業というものに対する関心は相当高いんだと実感しました。

―ひっきりなしに参加者の皆さんがこのコーヒーカウンターに訪れていましたね。実際にやってみて、今後の活動に生かせそうな点などは見えてきましたか?

北川 たくさんの方が参加してくださった分、一人ひとりと深くお話しする時間を確保できず僕自身としては不完全燃焼な部分がありました。こういうイベント自体はとても反応をいただけるということはわかったので、より自分も深く参加できるかたちで今後もイベントを開催していきたいです。その際は、今回のように明確な目的を決めず広くいろんな方に来ていただくスタイルではなく、より具体的な目的を持ってやりたいことがある方が集う場として開催し、人や企業のマッチングによってより具体的な事業に展開させていけるようレベルアップさせていけたらいいですね。

―数時間に渡る施術、お疲れ様でした。まずは今日一日を振り返っての感想をお聞かせください。

ゆきき代表 岸さん(以下 岸) これだけ自然豊かな環境で、独特のにおいや空気、そして生の川の音を感じながらもみほぐしができ、参加者の方だけでなくセラピスト側にとっても、非常に有意義な時間となりました。やはりリラクゼーションと自然の相性は抜群ですね。

―「CAWAZbase」さんとのコラボだったからこそよかったと思う点はありますか?

 ただのカフェだとここまで多くの方に施術をすることは難しかったと思います。ワーケーションという場だからこそ力を生かせた部分もありますし、店舗以外での展開に期待感が高まりました。また、コワーキングはどうしてもデスクワークメインの職種の方々ばかりというイメージですが、私たちのようなサロンもこうしてコワーキングができるんだ、といった発見もありました。

また、もみほぐしをしながらお仕事や普段の生活の話を聞かせていただく中で、「福利厚生として使えないか」などといったお話も出ました。なかなかこういう場でないと生まれない会話ですし、短い時間だからこそつくれた密なひとときだったと思います。

―本イベントを経て、今後の展望をお聞かせください。

 今後は、反対に自身のお客さまをサロンの外に連れ出して、こうした自然の中で癒やしを提供するツアーのようなかたちを取ってみても面白いかもしれません。

―イベント開始から終了まで、屋外でさまざまな参加者の方々とお話をされていました。どのような声があがっていましたか?

県リバサポ担当 参加者の方々からは、川辺での事業アイデアや相談が複数寄せられました。まだ具現化するには詳細の検討が必要ですが、マッチングや事業創出のタネとして今後の展開に期待ができそうです。また、企業サポーターとしてエントリーが増えれば、より多様なマッチングが実現できるはず。まずはすこしでも興味を持っている企業の方にはぜひエントリーをしていただいて、こちらで接点づくりを支援していきたいと思います。

無事大盛況に終わった本イベント。この6月開催以降もCAWAZ baseを起点としたイベントを定期的に開催中。新型コロナウイルス感染症対策を講じながら、これからも新たなイベントが打ち出されていく予定です。

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