2026年7月11日、イオンレイクタウンKazeにてリバサポ主催イベントを開催しました。協力してくれたのは、川の生き物に関する調査・研究に取り組む埼玉県内の高校生。会場には日頃の活動を紹介するポスター展示に加え、親子で楽しめる企画が勢ぞろい。たくさんの学びと笑顔であふれた当日の様子をレポートします。

イベント概要

・日 時:2026年7月11日(土)10時〜16時
・場 所:イオンレイクタウンKaze 1階 翼の広場
・入場料:無料
・主 催:SAITAMAリバーサポーターズ(埼玉県水環境課)
・協 力:埼玉県越谷環境管理事務所、浦和実業学園中学校・高等学校、埼玉県立春日部高等学校、埼玉県立川越女子高等学校、学校法人佐藤栄学園 栄東高等学校、埼玉県立熊谷女子高等学校(ポスター掲示のみ)、Epic Enviro Buddies(ポスター掲示のみ)

遊びながら“川イイ”を発見!親子で楽しめる企画が充実

今回のイベントではポスター展示をメインに、紙芝居やかるた、ドジョウの標本づくり、魚釣り遊びなど、親子で参加できるアクティビティやワークショップを用意しました。それぞれのブースを巡る謎解きクイズ&スタンプラリーも行い、会場には親子で相談しながらクイズの答えを考える姿も。遊びに夢中になったり、完成した標本を嬉しそうに眺めたり……子どもたちは川の生き物について楽しみながら学んでいました。

魚釣り遊び
壁掛け水族館
謎解きクイズに挑戦する様子
完成したドジョウの標本

高校生たちが伝える、埼玉の川と生き物の世界

展示ブースでは、埼玉県内の高校生たちが日頃取り組んでいる調査・研究の成果を紹介してくれました。河川環境や清流にすむ生き物、外来種が与える影響など、テーマは学校によってさまざま。少し専門的な内容もありましたが、高校生たちは調査を通して気づいたことや、そこから見えてきた面白さなどを来場してくれた親子にかみ砕いて説明。興味を持ってもらえるよう工夫しながら、いきいきと案内する姿が印象的でした。

ここからは、高校生たちの取り組みとイベントの感想を紹介します。

県立春日部高等学校 生物部

【展示テーマ】
・黒目川の調査

黒目川で2025年の夏と2026年の春に生き物調査を行い、見つかった種類や数をもとに水質を考察。黒目川の豊かな生物多様性を紹介しました。

「河川生物の生態をクイズにしたり、ユニークな特徴から紹介したりして、楽しみながら理解を深められるように意識しました。そうした工夫は子どもたち向けに考えていたのですが、保護者の方がじっくり聞いてくださる場面もあって面白かったです。生き物に詳しくない人に何を話せば興味を持ってもらえるのかを考える、いい機会になりました。」

浦和実業学園中学校・高等学校 生物部

【展示テーマ】
・埼玉県内におけるドジョウの生息状況
・ドジョウの標本づくり

埼玉県内67カ所でドジョウの分布を調査。外見の特徴やDNA分析から在来種系統と外来種系統を判別し、各地の生息状況を紹介。併せて、ドジョウの標本づくりも行いました。

「身近な淡水魚の代表とされるドジョウですが、その数は年々減少し、外来種系統も増えています。県内の分布図をお見せすることで、『自分の住む地域ではどうなんだろう』と考えてもらい、この問題を少しでも身近に感じてもらえたらと考えていました。また、実際に生き物に触れる体験も大切にしたくて、標本づくりを企画しました。子どもたちが興味を持って取り組んでくれて嬉しかったです。」

学校法人佐藤栄学園 栄東高等学校 理科研究部

【展示テーマ】
・鳩ヶ谷大橋周辺における窒素等の急増加の原因究明
・芝川のプランクトン数の推移

1988年から芝川の水質調査に取り組む栄東高等学校 理科研究部。調査地点ごとの水質や周辺環境の違いに着目し、芝川で見られる変化とその要因について紹介しました。

「最初は研究発表のような説明になってしまい、子どもたちにうまく伝えられていなかったと思います。でも、途中からは『何が面白いのか』『どこに驚いたのか』を意識して話すように。そしたら、子どもたちの反応も変わって安心しました。今回の経験を生かして、もっと興味を持ってもらえるような伝え方を考えていきたいです。」

県立川越女子高等学校 生物部

【展示テーマ】
・特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の研究 
・エビを題材にした生物多様性の研究
・いきものかるたと紙芝居

埼玉県内で被害を広げるクビアカツヤカミキリの調査研究を中心に紹介。子どもたち向けには、かるたや紙芝居を用意し、生物多様性の大切さや外来生物による問題をわかりやすく伝えました。

「小さな子どもたちにも外来生物について楽しく知ってもらえるように、かるたや紙芝居を用意しました。楽しんで参加してくれただけでなく、気になることを質問してくれる子もいて嬉しかったですね。遊びながら学ぶことで、『名前を聞いたことがある』という生き物が少しずつ増えていく。そこから興味が広がってくれたらと思います。」

楽しく学んだ時間が、川を身近に感じるきっかけに

それぞれのブースを巡り、スタンプを集めた親子にはリバサポ特製グッズをプレゼント。併せて実施したアンケートでは、楽しかったことや印象に残ったことについてさまざまな感想が寄せられていました。その一部をご紹介します。

「子どもが『いろいろな川に魚や虫を見つけに行きたい!』と楽しそうに話していました。」

「学生さんたちの説明がわかりやすく、環境について考えるきっかけになりました。」

「実際にドジョウに触れたり、クイズが用意されていたりして楽しかったです!」

「クビアカツヤカミキリが原因で桜が枯れてしまうこと。そして、それが大きな問題になっていることを初めて知りました。」

最後に、主催であるリバサポの風間さんにも今回のイベントの感想を伺いました。

「今回のイベントは、県内の高校生たちの協力があってこそ実現できたものです。皆さんが工夫を凝らしながら調査・研究の内容をわかりやすく伝えてくれたことで、来場した親子が川の生き物について楽しく学べる時間になっていたと感じています。

また、各校の取り組みは、今後の環境保全につながり、世界のためになる可能性があるものばかり。個人的には、彼らの活動にもっと光が当たってほしいとも思っていて。今回のイベントを通じて、その素晴らしさを多くの方に知っていただけてよかったです。」

普段は気に留めていなかった川にも、まだまだ知らない面白い発見がある。そんなことを感じてもらえるイベントになったのではないでしょうか。リバサポではこれからも、埼玉の川の魅力を伝えるさまざまな取り組みを続けていきます。

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