「紅葉」と聞くと、どのような景色を思い浮かべるでしょうか。11月になると、都心部でも自然豊かな山林でも、さまざまな表情の紅葉を堪能することができますよね。
紅葉狩りにもいろいろな楽しみ方がありますが……中でも今回オススメしたいのは「湖での紅葉狩り」!水面の動きが少ない湖では、周りを囲う木々たちが湖面に映り込み、まるで鏡のような美しい景色をつくりだします。
海の場合、地形や激しい波の関係によりこうした景色を見ることは難しいですよね。まさに、湖だから実現できる絶景なんです。反射を上手に使ってカメラに収める、リフレクション写真を撮るのにもピッタリですよ。
ということで本記事では、紅葉が湖面に映り込んで絶景を生み出す3つの湖をご紹介。どのスポットも11月頃から見頃がスタートしていますので、見に行きたいところを見つけたら、すぐ足を運んでみてくださいね。
1年前に水が戻ってきたばかりの鎌北湖。
最初にご紹介するのは、毛呂山町にある人造湖「鎌北湖(かまきたこ)」。農業用貯水池として1935年につくられた、周囲約2km、水深20mの比較的コンパクトな湖です。
正式名称は「山根貯水池」ですが、通称として「乙女の湖」と呼ばれているそう。春は桜、秋は紅葉を楽しめるスポットになります。今年2022年は、11月16日時点ですでに見頃となっています。ぜひ現地で、赤や黄色に染まる景色を味わってみてはいかがでしょうか?
また近くには、鎌北湖と天覧山とを結ぶ全長11kmのハイキングコース「奥武蔵自然歩道」の出入り口が。自分の足でゆっくりと歩みを進めながら、全身で秋の空気を堪能するのもおすすめです。
ちなみにこの湖、2017年から2021年までは耐震化対策整備工事が実施されていました。これに伴って一度すべての水が抜かれていたんですが……湖内の水がなくなったのは実に22年ぶり!現在はあらためて水が貯められ、魚たちも放流されました。ヘラブナ釣りスポットとしても親しまれていますよ。
さまざまな角度から眺められる、宮沢湖。
次にご紹介するのは、飯能市にある「宮沢湖(みやざわこ)」。
以前は湖畔に「レイクサイドパーク宮沢湖」がありましたが、現在は北欧の暮らしを感じられる「メッツァビレッジ」、ムーミンのテーマパーク「ムーミンバレーパーク」として生まれ変わっています。
ボートやカヌーの体験も可能なので、湖上から湖面に映る紅葉を楽しめます。さらに湖の上を滑空するジップラインも!さまざまな角度から湖と木々の織りなす絶景を堪能できるのが、宮沢湖の大きな魅力ですよ◎
ちなみに近隣には「宮沢湖温泉 喜楽里 別邸」もあるので、散策やアクティビティで疲れた身体をゆったり癒して帰ることもできます。家族やお友だちと一日中遊べちゃいそうなスポットですね。
富士山や夕日も一気に楽しめる、狭山湖。
最後に紹介するのは、所沢市と入間市の境界にある「狭山湖(さやまこ)」。東京都の水がめとして1934年に完成した人造湖です。正式名称を「山口貯水池」と言い、地域にとってかけがえのないダム湖として「ダム湖百選」にも選ばれました。
湖周辺は広場や遊歩道のある「県立狭山自然公園」として整備されているので、気軽に四季折々の美しい自然の景色が楽しめるようになっています。春にはソメイヨシノやヤマザクラなど2万本もの桜が咲き誇る桜の名スポットとなりますが……今回ご紹介したいのは秋の姿!
展望デッキから逆さに写り込む湖面の紅葉を楽しむのもよし、遊歩道を歩き回りながら辺りの自然とともに秋を味わうのもよし。天気のいい日には、色づく木々の向こうに富士山が見えることもあるんですよ!
さらに狭山自然公園は狭山湖の東側に位置するため、公園からは夕日が湖側に沈みゆく幻想的な絶景を目にすることも。バードウォッチングスポットとしてもオススメです◎楽しみ方の幅があるのが嬉しいですね。
普段は湖と青々とした木々が見られる湖も、この時期だけは赤やオレンジ、黄色に模様替え。しっかり感染症対策と寒さ対策をとりながら、期間限定の絶景を生で見に行ってみてはいかがでしょうか?
◎スポット基本情報◎
―鎌北湖―
▼住所
毛呂山町宿谷356-7
▼アクセス
車:「坂戸西IC」より約30分
駐車場あり(無料)
―宮沢湖(メッツァビレッジ・ムーミンバレーパーク)―
▼住所
飯能市宮沢327-6
▼アクセス
電車・バス:「飯能駅」よりバスで約13分
車:「狭山日高IC」より県道262号線経由で約12分/「青梅IC」より県道218号線経由で約30分
駐車場あり(平日無料、土日祝日有料)
―狭山湖―
▼住所
所沢市勝楽寺25
▼アクセス
電車:「西武球場前駅」より徒歩15分
車:「入間IC」より約20分/「所沢IC」より約30分
駐車場あり(有料)