地元埼玉県を中心に東京の街並みや風景、夜景、スナップを撮影。近年は埼玉県外の風景や星空なども撮影しています。
地元埼玉県を撮り続けて5年、埼玉は都会と自然が融合したような場所です。「埼玉は何もない」とよく言われていますが、市町村の数は全国一位。これだけ多くの街があるのに何もないという事はない。「住みやすさも日本一」と言える、都会的で自然あふれる埼玉の美しい川辺の風景をお届けします。
秩父市大滝の荒川
三峯神社へ参拝するときの表参道「登竜橋」から荒川の絶景を眺めることができます。春から秋にかけて絶好のシーズンで、登山、ハイキング、キャン プ、釣りなどのアウトドアやレクリエーションが楽しめます。
冬になれば冬の厳しい環境で石清水が凍って作り上げられる氷の芸術「三十槌の氷柱」。こちらは天然の氷柱で寒さが厳しくなってくると、徐々にその姿を現していきます。また、人工的に作られた氷柱もあり、山奥の川ならではの楽しみ方と言えます。ライトアップはまさに幻想的です。
長瀞の荒川
長瀞のライン下りは楽しい船頭さんのガイドを聞きながら、春は桜見物、夏は涼風を求めて、秋は紅葉の渓谷美を堪能し、冬はこたつに入りながら冬の風情を楽しむ、埼玉県の大人気アクティビティです。
急流を下るコースや、緩やかな流れのコースがあり、川が作り出した絶景、国の天然記念物「岩畳」を眺めながら荒川を下っていきます。
長瀞周辺では春に桜回廊、夏は緑に囲まれたキャンプ、秋には月の石もみじ公園での紅葉が楽しめます。
長瀞ライン下りの他に、荒川を満喫できる大迫力アクティビティのラフティング。「小滝の瀬」と呼ばれる急流はライン下りでも有名。海のない埼玉県でもここなら大きな波に乗ることができます。
秋には宝登山神社の紅葉がライトアップ。幻想的な神社のリフレクションは必見です。
嵐山渓谷
埼玉県の中西部に位置する嵐山町(らんざんまち)。町名の由来は、槻川の渓谷の美しさが「京都の嵐山(あらしやま)」に似ていることから名付けられたそう。武蔵(埼玉)の国にあることから「武蔵嵐山」と呼ばれています。
川面にせり出すように染まる紅葉の木々の艶やかさは、本家京都をも魅せて恥じない観光名所です。嵐山町周辺に特徴的な緑泥石片岩の地質。渓谷沿いに連なる平板状の岩畳が、武蔵の嵐山の景色に厳かな印象を添えています。
ここでのおすすめスポットは、遊歩道から渓谷まで行く途中に沢山あります。ここは本当に埼玉か?と思うほどの渓谷美に癒されます。新緑の季節から紅葉の時期まで、都心から1時間ちょっとの場所でまるで京都に来たかのような雰囲気。さらにここ嵐山渓谷にはバーベキュー場もあるので、この風景美を眺めながら贅沢に過ごすことができます。
すぐ近くを流れる「都幾川」。春には桜並木が広がります。
嵐山渓谷のすぐそばに、6月には一面ラベンダーが咲く「千年の苑ラベンダー園」があります。
ときがわ町三波渓谷
まるでジブリの世界に迷い込んだような美しい渓谷美。秘境ともいえる都幾川の三波渓谷です。
三波渓谷は御荷鉾緑色岩と呼ばれる緑色をした岩石からできていて、群馬県藤岡市に流れる三波川付近で採れる緑色の庭石「三波石」に似た岩石が渓谷をつくっていることから、この渓谷の名がついたようです。
新緑の時期から夏ごろにかけて、水遊びやバーベキューを楽しむ人が大勢来ます。都心から1時間ちょっとで来られる秘境。全体的に木に覆われていて夏でも暑さをほとんど感じないかつ、清流の冷たさもあり絶好の避暑地。早朝の景色はまさに絶景。陽の光が差し込んで光芒が現れる事もあり、まさに神秘的な場所です。
三波渓谷の最寄り駅、JR八高線の「明覚駅」。駅舎が独特で、春には駅前の桜が綺麗に咲き誇ります。埼玉県とは思えないノスタルジックな雰囲気が楽しめる事も魅力です。
都幾川の清流度は生き物よって表わされます。ここ都幾川の人里付近でも初夏にホタルが見られます。 それだけ綺麗な川であることと、人と自然の共存がここに表されています。
川越市内の新河岸川
川越氷川神社の裏手に流れる新河岸川は、4月上旬になると桜が咲きみだれます。
川沿い約500mほどにおよぶソメイヨシノは、散歩やお花見、写真撮影する人たちで賑わいます。
新河岸川の桜並木は、昭和32年に川越の和菓子店「亀屋栄泉」当主が、戦没者慰霊のために約300本の桜の苗を寄贈したことに始まります。この桜は別名「誉桜(ほまれざくら)」とも呼ばれています。
桜の時期には「小江戸川越 春の舟遊」が、桜咲く新河岸川の中を通ります。小江戸情緒たっぷり満喫できる春の新河岸川です。
桜ライトアップは幻想的。
ライトアップされた桜は新河岸川の水面にも写り込み、とても幻想的。風流な夜桜を楽しみながら、小江戸情緒を感じ取ることが出来ます。
桜は散ってからも美しい。
桜は満開も美しいですが、川越の新河岸川の桜は散ってからがクライマックス。水面に沢山の花びらが浮かびます。これぞ新河岸川名物の花筏。一面ピンクになった川は言葉に表せない美しさです。
川越氷川神社
新河岸川のすぐ裏手にある川越氷川神社。初夏には風車、夏には風鈴が飾られます。
埼玉は川の国
海なし県の埼玉は、海の代わりに川が豊富。桜並木が他県よりも突出して多いのも、川沿いの土手が多いためです。荒川水系や利根川水系周辺にはまだまだ多くのスポットがあります。寄居町にはなんと「川の博物館」という施設まで。ここには日本一大きな大水車があるので一見の価値ありです。
埼玉県内の絶景はまだまだこんなもんじゃありません。冒頭でもお伝えしたように「埼玉県には何もない」とよく言われていますが、「何も無いなら探せばいい」をコンセプトに、ここでは紹介しきれない埼玉県内の景色や夜景、絶景などをツイッターやインスタグラムに投稿しておりますので、是非ご覧になって埼玉の新発見をしてみてください。
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埼玉県の川辺の魅力、いかがだったでしょうか。県全体に占める河川面積の割合が全国2位の埼玉県では、川は身近な存在。あなたのすぐそばの川にも、魅力的な場所があるかもしれません。